《1》企画の背景と目的
【背景】
- 急激な人口減少と高齢化に直面する我が国の今後のまちづくりでは、生活利便施設等がまとまって立地し、住民が公共交通でアクセスできる「拠点」の形成など、コンパクトシティの推進が求められています。こうした「拠点」が自立して機能し、まちの賑わいを創出し続けるために必要な条件(都市機能、人口密度、交通網等)を明らかにすることが重要です。
- 都市のコンパクト化をより効果的に進めるためには、都市の「中心拠点」だけでなく、周辺の「地域生活拠点等」も合わせて、多極的な都市構造を構築することが重要です。
- 「地域生活拠点等」は、現状では、各自治体が自主的に策定した基準により、立地適正化計画の枠組等を活用して設定されています。しかし、拠点として抽出する都市機能など、設定の考え方は都市ごとに異なっているのが実情です。
【目的】
- 上記のように、各自治体が独自に拠点を設定している状況を踏まえ、統計データに基づいて、全国一律の方法で、客観的に「拠点」を抽出することを試みることとしました。そうして抽出した拠点を紹介するのが、この『全国の拠点カタログ』ホームページです。
- 都市の賑わいづくりや、まちづくりの担い手育成等の検討が進む中、それらが十分に効果を発揮するためには、各地の拠点の実態を踏まえた施策立案が求められます。この『拠点カタログ』ホームページは、その素材として自治体等に活用いただくことを目的としています。